実際にレイアウトを作ってみましょう。
ここで紹介する作例は『比較的手軽に作れること』を最優先に作っています。
ホームに関しては当然市販のNゲージ用のホームを使うのも手です。
Bトレのディスプレイ用レイアウトを例に作ります。
カッター・定規・スチレンボード(7mm厚・5mm厚・3mm厚)・ストロー・つまようじ・両面テープ・のり・マジックペン・トミックス単線スラブレール(280mm分)・ダイソーコレクションケースワイドL
壁を作る
1.壁編:島型ホームの壁の記事を参考に壁に強度を付けます。厚みがあったほうがいいのでスチレンボードにくっつけるのが一番です。
ホーム部分を『しっかり』と組み立てる
地下駅基本セット(島型)のページに書いてある作り方はあくまでペーパークラフトとして最低限組み立てる方法で、強度がありません。この島式ホームをスチレンボードなどを使ってしっかりと組み立てます。
A.床を作る
A-1.ホームを作る
まず、床のイラストの点線の片方だけつまようじ等で折り筋を付けます。横の部分は後からカットしますので折り筋を付けてアタリを付けておきましょう。
そしてカットします。スチレンボードで補強するので白い部分は不要で黒い部分まででカットしてOKです。写真の点線部分が折り筋をつけるところ、実線がカットするところです。
次に7mm厚のスチレンボードを37mmの幅でカットします。横の長さは280mm以上にしてください。
難所1。スチレンボードにイラストを貼り付けます。折り筋を付けたところとスチレンボードの角がピッタリ合うように慎重に貼り付けましょう。その後、折り筋を付けなかった方をスチレンボードの角に合わせ綺麗に折り曲げます。余ったサイドの部分は下に回り込ませます。
最後に横を切れば長さ280mm、幅37mmのホームが出来上がりました。しかしこのままでは高さが足りないので土台を足します。
A-2.土台を作る
7mm厚のスチレンボードを今度は幅32mmくらい、長さを280mmよりちょっと短め(自信があれば280mm)でカットします。ここは上の部分より短かければ多少サイズがずれても大丈夫です。
カットしたスチレンボードのサイドをマジックで黒く塗りつぶします。
A-3.ホームと土台をくっつける
ホーム部分と土台部分をくっつければホームの完成です。土台は極力ホームの真ん中にくっつけましょう。土台部分の幅を短くすることにより作業が楽になるだけでなく、退避スペースが表現できました。
B.天井を作る
壁の強度をつけるのと同じように天井も作ります。3mm厚のスチレンボードで補強すれば、最終的に天井の上が壁と同じ高さになります。
C.柱を作る
C-1.円柱の場合
円柱でしっかり補強できそうな身近なもの…ということでストローを使うことにします。コンビニで500mlのパックの飲み物を買った時にもらうストローが直径約5mmと扱いやすそうです。
まずは裏面に両面テープを貼り付けます。次に高さ21mmに合わせて上下につまようじ等で折り筋(カットする時のアタリ)を付け、それよりも長い位置で切ります。幅は円周+2mmくらいで切れば綺麗にくっつけられます。
(例:直径5mmの場合。5×3.14=15.7mmなので17mmくらいで切る)
難所2。ストローに巻きつけます。ズレないように気をつけましょう。キレイに巻きつけたら折り筋をつけたアタリに合わせてストローごとカットします。水平になるよう気をつけましょう。柱の高さがバラバラだと天井がうまく乗りませんので慎重に!
C-2.四角柱の場合
四角柱の場合はスチレンボードを必要な長さに切り、円柱と同様にイラストを巻きつけます。例えば5mm厚のスチレンボードを5mmに切れば正方形の柱になります。円柱と異なる注意点は折り目をしっかりと付けること、紙の端を角に合わせるとキレイに仕上がることくらいです。円柱同様、上下は最後に切るとキレイに仕上がります。
D.出口用階段も作る
縦横20mm×24mmなので5mm厚のスチレンボードを4枚24mm×21mmに切って貼り合わせ、それに巻きつければ補強できますが、これは特に補強しなくてもなんとかなります(笑)
E.ホームと柱をくっつける
ホームの一定間隔に柱をくっつけていきます。
四角柱の場合はスチレンボードなので簡単にくっつきますが、ストローは中がスカスカ…円柱はどうするか、中にちぎったティッシュを詰めて上からつまようじなどで押し込みます。その後、接地面にノリをつけてホームにくっつけます。
しかし、この方法だと天井側と柱をくっつけられません…執筆時現在は天井は今後のメンテナンス等を考えると天井はただ乗せるだけでいいと思っているため、このような制作法をとりました。
土台に設置する
いよいよホーム、レール、壁の三つを土台に取り付けます。
今回はダイソーのコレクションボックスアーチワイドL型(400円)というものに設置します。
ちなみにこのコレクションボックス、奥行きはレール上下線2本入らないですが長さは約35cmとこのレイアウトにはちょうどいい幅なのです。
A.仮置きする
いきなり固定してしまうとうまく収まらなくなりがちなのでまずはどこに配置するか仮置きします。ホーム部分が下がくぼんでいるのでズレやすくなります。鉄道模型を実際にレールに乗せて車両とホームに少し隙間ができるように置きます。
B.それぞれを両面テープなどで固定する
ホーム、レール、壁の順番に固定していくと多少の位置ズレのリカバーがしやすいです。トミックスのレールの裏側は隙間が多いので両面テープだとしっかり固定ができません。
C.天井を柱の上に乗せる
前述の通り天井は普段はあると電車や壁は見えにくくなってしまうので外しておいていいと思っています。必要に応じて上に乗せましょう。
完成!
おつかれさまでした。